観劇感想

10月例会 こまつ座『きらめく星座』

笑わせてズッシリ!  女性
笑って笑って「この話一体何処へ行くの?」と思わせといて、後でズッシリ!役者さん一人ひとりそれぞれに魅力的で、息の合ったお芝居は本当に楽しかったです。特に奥さん役の松岡さん、サイコー!3時間たっぷり楽しませて頂きました。ありがとうございました。
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ユーモアに満ちて  ムハト 69歳
わざわざ年休をとって観に行ったかいがあった。おもしろくて、明るくてほっとする劇だった。オデオン堂に住む人達は互いに尊敬し、ユーモアに満ちている。娘が結婚した傷痍軍人は大日本帝国は東アジアを解放し、幸せにすることを目指していると心から信じる人。オデオン堂の人達を軽薄だと非難していたが、ある事から疑念を持つようになる。オデオン堂の人達の「人を大切にする」心に感化されたのだと感じた。しかし、時は太平洋戦争前夜。薪がなくなり、内風呂が湧かせず、銭湯では盗難防止に石鹸を紐で縛る。開戦前にすでに困窮していた。砲兵隊は轟音のため、三分の一が心を病んでいる。さすが井上ひさし。そこまでよく調べていると感心した。オデオン堂の人々のこれからの生活が思いやられるが、ユーモアを持ってやっていけるだろうと思った。
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レッテル張りの原点  アーニャの会
非国民の家から美談の家へ。「非国民」というレッテルがとても重たくのしかかる。これを明るく乗り越えていく家族。源次郎の言動が、人生幸朗のように思えました。SNS時代に多様化するレッテル張りの原点が「非国民」なのかと思います。庶民の戦争責任を考えるきっかけになりましたが、責任を問う気になれませんでした。三世代同居で、祖父母の影響で聴いた戦時下の音楽が全編歌われていて、子供のころの思い出にふけっていました。
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奥深く、素晴らしい  ムハト 64歳
井上ひさし氏の作品の大ファンです。「こまつ座」にも会員登録していますし、大阪等で上演される労演以外での公演は何度か拝見していますが、なかなか近畿では上演がなく、今回労演に入会して観劇できました。奥深く、素晴らしい作品を生で観られたこと、ありがたく思います。
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拍手、拍手!  ありんこ 69歳
昭和オデオン堂の家族(同居人)になりたいと思った。戦中の日本に、こんな人達がいたなんて!!座席が前から3列目?!と思い、後から4列目くらいで観劇。20曲すべて、私の生まれる以前の曲でしたが、歌詞うろ覚えでも、10曲は後列で鼻歌したかな~一昨年からうたごえの合唱団に参加し、口パク含めて楽しい時間を過ごしています。プロ、井上ひさしさんに拍手、拍手です。
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何度でも観たい作品  ムハト 61歳
素晴らしい作品。井上ひさし氏の大ファンでもありますが、今回も役者さんたちの熱量に感動しました。翌日も行きたいと思いましたが、平日昼公演のため断念しました。いい作品は2日続けても観たい。可能なら何度でも観たいと思います。テレビでも何作品か拝見していますが、やはり生の舞台は最高です。
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彼らは果たして…  にゃ~ご 63歳
衝撃のラストだった。もう十分戦中だった日常は、これから第二次世界大戦へと雪崩れ込み、取り返しのつかない悲劇へと突き進んでいくのだ。恐ろしい。とても恐ろしい。「オデオン堂」に集まった人々が、理不尽を歌と踊りと笑いの中で乗り越えていく姿に勇気をもらい、共感し、一緒に「青空」歌ったその後に、あの人達は果たして生き残ることができただろうか?帰り道、そればかりを考えた。
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9月例会 イマシバシノアヤウサ『モジョ ミキボー』

ずんずん引き込まれ  金星音楽団 67歳
寡聞にして観劇前は、作者についても、作品についても、また上演されるユニット「イマシバシノアヤウサ」さんについてもまったく知らず、まっさらな状態で席につきました。始まっても、はじめのうちは話についていけなかったですが、舞台が進むうち、ずんずん引き込まれました。どこにでもいる悪ガキが、紛争の中で、どのように傷ついていくかが、とてもよく描写されていたからです。結末部分も、傷が回復していくなどのお座なりなものでなく、結局溝は溝のまま、というのがすごく切なくて良かったです。今年、数十年振りに労演に復帰しましたが、こういったメジャーでない、冒険的な作品も取り上げてくださり、とても有難いと思いました。
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お芝居の可能性  ドレミ 70代
『モジョ ミキボー』、何かパッとしないタイトル。あまり期待感はないものの、「2人で17役」に興味を惹かれました。歌舞伎のような早変わりなのか? 額の光る素のままの俳優の登場に、「少年? 嘘でしょう」と思ったのも束の間、どんどんお芝居に引き込まれていきました。映画に影絵に人形等多彩な演出で多くの人物が登場。父親の帽子の違いがそれぞれの文化背景を反映し、母親のエプロンの色が宗教を暗示する。子ども達の対立にも、オレンジと緑の照明が効果的に切り替わる。テンポが速くて、エプロンや照明の切り替えが台詞とずれる。そこがまたおかしくて。「明日に向かって撃て!」の挿入も心憎い。笑って観ていたのに、最後は悲しい現実。今はどこかでモジョとミキボーが邂逅していると信じたい。走り、転げまわり、瞬時に役を入れ替わるエネルギッシュな演技もあって、お芝居の可能性の広さを実感しました。
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ようやるなぁ!  オレンジ
題の意味不明。えっ? 北アイルランドの宗教戦争? ああ、ややこしそう。しんどくて半分も分からないだろうなぁ、と期待しないで会場へ。席は前から3番目。ごちゃごちゃと小さなおもちゃの様な家やガラクタ? など、子どもが喜びそうな舞台装置。少し興味が湧いてきました。始まるや否や、演者が観客席に飛び降りたり、飛び上がったり。瞬発力と筋力がすごいなぁ。2人が17名の役をやる? どういうこと? やがてスクリーンが現れて、私の好きなレッドフォードさま主演の映画「明日に向かって撃て!」。思わず声を出して笑ってしまった。恋人を自転車に載せて走るシーン。音楽も大好き。ようやるなぁ。こうやってスライドの中で多数の役をやるのかな? いいえ、街のきれいなお姉さん、色気たっぷり。エプロンつけて疲れたお母さん。お父さん。いやもう舞台の前の席だったので、早変化が面白くて、隣の友達とともに声を出して笑いました。外国の名前がいっぱい出てきて、よう分からなかったです。でも、大人の戦争や差別や憎悪と関係なしに僕らは仲良し! 多くの市民が宗教の名のもとに虐殺されたガザ、ウクライナ… 侵略や紛争や殺人…イスラエルやロシアの事が心に刺さります。素敵な舞台ありがとう。
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深い面白さ  ドレミ 80歳
題名、劇団名から謎めき、懲りにこった予感がしていた。役者と演出家3人で発足し、長年に渡って創り上げた作品は、予想(奇想)天外で、深い面白さと、考えるべきテーマの余韻を残した。公演終了後の懇親会で、役者さんと話す貴重な経験を得て、「逆行する世界だからこそ、愚かさも持つ人間だからこそ、理想を求めて演じ伝えたい」との生身の言葉は、私自身、休火山のマグマに火を点けてもらった思いです。
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◎券裏ちょっとひと言

10月例会 こまつ座『きらめく星座』
  • 難しく深い内容を、分かりやすく楽しく演じられてよかった。井上ひさしの神髄を観れました(男 74歳)
  • 「今年のこまつ座のテーマは『恩送り』」と、パンフの中で井上麻矢さんが語っておられたが、戦後生まれの私達に平和を残し続けてくれた親達の恩を次世代へと思った。(女 73歳)
  • 井上ひさしの脚本はさすが。時代背景がよく分かり、平和であることと文化の充実、発展は一体。歌も素晴らしく、感動のステージでした。(女 86歳)
  • どんどん不自由な日々をおくることになる人々の中で、ふじの明るさは皆の心を温かくさせてくれる存在であり、私自身もポジティブな考えで、笑いのある明るさを身につけて生きたいと思いました。(女 69歳)
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